ヒルトンアメックスのメリット。プレミアムカードと一般カード比較など

2023年に入り、新しく「ヒルトン・オナーズアメリカン・エキスプレス・カード」を発行しました。

既に「Marriott Bonvoyアメリカ・·エキスプレス・プレミアム・カード」も所持している中で発行した形にはなりますが、それでもメリットが年会費を上回るだろうという判断です。

今回は「ヒルトン・オナーズアメリカン・エキスプレス・カード」のメリットやデメリット、「ヒルトン・オナーズアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」との比較などについて話していきたいと思います。

ヒルトンアメックスの概要

一般カードとプレミアムカードの違い

ヒルトンアメックスには年会費16500円の一般カードと年会費66000円のプレミアムカードの2種類があります。

主な違いは以下の表をご覧ください。

一般カードプレミアムカード
年会費(税込み)16500円66000円
100円利用あたりのポイント2ポイント3ポイント
ヒルトン系での
100円利用あたりのポイント
3ポイント7ポイント
ウィークエンド無料宿泊特典年間150万円決済で1泊カードの所持・更新で1泊
年間300円決済で+1泊
ヒルトン上級会員ゴールドステータスゴールドステータス
年200万円決済でダイヤモンド
スマートフォンプロテクション×
家族カード1枚無料3枚無料

マリオットアメックスの時と異なり、一般カードもプレミアムカードも、年間での利用額が一定金額に達せば、年会費相当のメリットが享受できると思います。

プレミアムカードが向いている人

一般カードとプレミアムカードの特に大きな違いは以下の3点だと思います。

  • 年会費が16500円と66000円で、約5万円の差がある
  • 一般カードは年間150万円決済で1泊無料、プレミアムカードは1泊無料+年間300万円決済で2泊目無料
  • プレミアムカードは年200万円決済でヒルトンダイヤモンド会員付与
  • 一般カードは100円利用で2ポイント、プレミアムカードは100円利用で3ポイント

そのため、

  • 年間300万円以上決済する見込みがある
  • あるいは年間200万円以上決済する見込みがあり、ダイヤモンド会員が欲しい

という方はプレミアムカードを作成するのが良いと考えます。

ヒルトンアメックスの無料宿泊である「ウィークエンド無料宿泊特典」では、コンラッド東京・大阪、ROKU KYOTO LXR Hotelsといった、1泊5万円以上することもあるホテルに無料で宿泊することができます。そのため、1泊無料宿泊が増えることで年会費の差額分は余裕でペイできると考えています。

また、200万円決済で付与されるヒルトンダイヤモンド会員も魅力的です。ヒルトンはダイヤモンド会員が最上級であり、以下の特典を享受することができます。

  • 宿泊部屋の無料アップグレード
  • 100%のエリートステータス・ボーナス
  • エグゼクティブラウンジのご利用
  • プレミアムWi-Fi無料
  • エリート会員資格の贈呈
  • 48時間客室保証

一般カードを発行するなら

一般カードを発行するのであれば、年間の決済額は150万円以上で、なるべく150万円に寄せるのが良いと思います。

  • 年150万円利用でウィークエンド宿泊1泊無料
  • 一般カードのポイント還元率が高くない(というか低い)

ため、年間150万円以上の利用に関しては他のカードで行うのがベターかと思います。

ヒルトンアメックス(一般)の魅力・メリット

年間150万円決済でウィークエンド無料宿泊1泊付与

まずはウィークエンド無料宿泊特典。ヒルトンアメックスカードを年間150万円決済し、カードを更新し年会費を支払うと1泊分のウィークエンド無料宿泊特典が得られます。

ウィークエンド無料宿泊は金曜・土曜・日曜日の宿泊に限られますが、コンラッド、ウォルドーフ・アストリアをはじめとしたヒルトン系列のほぼすべてのホテルに利用できます。

国内でも、

  • コンラッド東京
  • コンラッド大阪
  • ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts

といった、1泊5万円を超えるような国内最高級ホテルに無料で宿泊することができます。

年会費16500円のカードで年間150万円決済するだけで取得できるので、金銭上のメリットはかなり大きいと言えると思います。

カードの所持でヒルトンゴールド付与

また、ヒルトンアメックスカードを所持するだけで、ヒルトングループの上級会員であるヒルトンゴールドの資格が付与されます。

  • ご滞在に対して80%のボーナスポイント
  • お部屋のアップグレード(空室状況によります)
  • すべてのホテルでの朝食無料サービス(2名分)

といった特典を享受できます。

中でも朝食無料は魅力的です。2名分の朝食で6000円~10000円になるホテルも多くありますので、ヒルトン系のホテルに3回ほど宿泊し朝食をいただくだけで払った年会費以上のメリットを受けることができます。

ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンの年会費が実質無料に

ヒルトンアメックスカードを保有していると、ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)に実質無料で入会することができます。

ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンは

  • 年会費1万円(優待価格)
  • 会員限定の宿泊費(公式サイト価格から25%オフ)
  • レストラン特典(宿泊時20%オフ、その他10%オフ)
  • ヒルトンで使える1万円分のクーポン付与(宿泊・レストランに利用できる5,000円割引券2枚)

といったサービスです。1万円の年会費に対して、1万円分のクーポンが付与されるため「実質無料」としています。

ホテルは前日までキャンセル可で25%の割引を享受できるのがありがたいです。一部の地域を除いて、自治体の旅行支援と併用することもできます。

券面のデザインがカッコイイ

個人の好みによるところだと思いますが、一般・プレミアムカード共に券面のデザインはかなりカッコいいと思います。

ヒルトンアメックスのデメリット、イマイチな点

ポイントがショボい

ヒルトンアメックスの微妙な点としては、ポイントの弱さが挙げられます。

ヒルトンアメックスを利用するとヒルトンポイントが付与されますが、これがショボい。

貯める方においては100円で2ptが付与されますが、使う方においては1ポイント1円はもちろん、1ポイント0.5円・0.3円を下回ることもしばしばあります。

  • 100円で2pt付与
  • ホテルの必要ポイントがかなり高い
  • 1ポイントあたりの価値も低い
  • マイルの移行は10%(10000ポイント→1000ポイント)

ウィークエンド無料宿泊がある点を加味すれば実質の還元率は悪くないですが、一般カードだと150万円を大きく超えて使うメリットは薄いと思います。

アメリカン・エクスプレスのため決済できない店がある

また、国際ブランドがアメックスのためオンライン・オフラインを問わず使える店がVISA・マスターと比べると少し少なくなります。

私はIDARE・B/43といったチャージ式のプリペイドカードを間に挟むことでVISAカードとしても利用しています。今はIDARE・B/43にチャージした際も普通の利用と同じようにポイントが付与されますが、それもそのうち半減、あるいはゼロになるものだと認識しています。

ヒルトンのホテルは全国的にはまだまだ少ない

ヒルトンのホテルは東京・大阪・京都・沖縄を中心に展開しておりますが、札幌や横浜や神戸、東北や北陸地方にはまだないなど、全国的に広くあるとはまだ言えないと思います。

そのため、旅行したい地域にヒルトンがないこともあり、無料宿泊やポイントを有効に活用できるかは、旅行先次第になるものと思います。

ヒルトンアメックスをオススメする人

  • 年間150万円分クレカ決済できる人
  • ヒルトンのホテルが好き・宿泊する人
  • 入会特典で年会費をペイできる人(入会特典実施時)

年間150万円分を決済したときのメリットはかなり大きいカードだと思います。他のカードと組み合わせつつ使うと無駄なく特典を享受できるのでオススメです。

入会特典は時期によって有無・メリットの大きさが異なるため、こまめに公式サイトをチェックすると良いでしょう。