マリオットアメックスカード1年利用レビュー。特典多数&ポイントでリッツカールトン宿泊

今回は私がメインで使用している「Marriott Bonvoy®アメリカン·エキスプレス ® ·プレミアム·カード」(以下、「マリオットアメックスカード」)の紹介をいたします。

前身のSPGアメックスカードからこのカードに変更して約1年。依然として高い人気を誇る同カードですが、私も約1年間使用してきましたので、メリットやデメリット、特典の内容をレビューしたいと思います。

マリオットアメックスの概要

一般カードとプレミアムカード、選ぶならプレミアムカード

マリオットアメックスには一般カードとプレミアムカードの2種類があります。主な違いは以下の表をご覧ください。

一般カードプレミアムカード
年会費(税込み)23100円49500円
100円利用あたりのポイント2ポイント3ポイント
年間150万円利用の1泊宿泊特典35000ポイント以下のホテル50000ポイント以下のホテル
マリオット上級会員シルバーエリートゴールドエリート
エリートナイトクレジット5泊分15泊分
スマートフォンプロテクション×

一般カードとプレミアムカード、結論としてはプレミアムカードを選ぶべきだと思います。

理由としては以下のものが挙げられます。

  • 一般カードとプレミアムカードの特典の差は年会費の差額以上にある
  • 一般カードは年会費の割に、ポイントも宿泊特典も魅力が薄い
  • 一般カードであれば、ヒルトンアメックスの方が遥かに良い
  • プレミアムカードは逆に、年会費以上の特典を享受できると考える

他の記事でも触れたいですが、マリオットアメックスの一般カードを作るならヒルトンアメックス、あるいは三井住友など他のクレジットカードを作る方がコストパフォーマンスは優れていると思います。

マリオットアメックスプレミアムの概要

以下、マリオットアメックスのプレミアムカードについて説明していきます。

プレミアムカード
年会費(税込み)49500円
100円利用あたりのポイント3ポイント
年間150万円利用の1泊宿泊特典50000ポイント以下のホテルに1泊
マリオット上級会員ゴールドエリート
エリートナイトクレジット15泊分
スマートフォンプロテクション

マリオットアメックスのそれ以外の特典としては、家族カードが1枚無料で貰えます。(一般・プレミアム共通)

充実の保険

マリオットアメックス(プレミアム)は保険の面も充実。

スマートフォンが破損(スクリーン画面割れ損害を含む)、火災、水濡れ、盗難の事故にあった場合に、修理代金を最大3万円まで補償する「スマートフォン・プロテクション」。

急な出張で海外旅行に行けなくなった場合や、突然の病気、ケガによる入院などで、予約していた旅行をキャンセルしたり、チケットを購入済みのコンサートに行けなくなった場合、キャンセル費用の損害を年間最高10万円まで補償する「キャンセル・プロテクション」。

購入した商品を返却できる「リターン・プロテクション」、購入後の商品の破損・盗難を補償する「ショッピング・プロテクション」。

第三者によるインターネット上での不正使用と判明したカード取引を保証する「オンライン・プロテクション」。

旅行の際、航空券やパッケージ・ツアーなどの代金をアメリカン・エキスプレスのカードでお支払いいただくと、旅行傷害保険が付帯されます。海外旅行傷害保険は最大1億円、国内旅行傷害保険は最大5,000万円の傷害死亡・後遺障害保険が付帯されます。

マリオットアメックス・プレミアムの魅力・メリット

100円利用で3ポイント。ポイントがザクザク貯まる

マリオットアメックス・プレミアムカードを100円利用するごとに、マリオットポイントが3ポイント貯まります。また、Marriott Bonvoy参加ホテルでカードをご利用いただくと、ご利用金額100円につき6ポイントが貯まります。

「Marriott Bonvoy」は

  • ザ・リッツカールトン
  • ウェスティン
  • シェラトン

をはじめとした高級ホテルのグループであり、それらのホテルでの宿泊に貯めたポイントを利用することができます。

貯めたポイントはマリオット系のホテル宿泊で1ポイント=1円以上で利用可

これは、ある日の「ザ・リッツ・カールトン東京」の宿泊料金です。2枚とも同じ宿泊日・同じ予約日のものとなっております。

上記の画像の通り、現金だと228804円必要な宿泊が、133600ポイントで宿泊することができます。

この時、1ポイント=約1.7円の価値を持ち、クレジットカード100円利用で5円以上相当の還元を受けられることになります。利用方法を問わず還元率5%なんてクレジットカードはほとんどありませんから、マリオット系列のホテル宿泊にポイントを利用したい方にとっては最強のメリットと言えると思います。

私はこの方法でザ・リッツ・カールトン東京のクラブラウンジ付のお部屋に宿泊しました。

あわせて読みたい

2023年1月。 今日は年初にザ・リッツ・カールトン東京の宿泊記になります! 場所は少し分かりにくい ザ・リッツ・カールトン東京は六本木にある東京ミッドタウンにあります。 オフィスビルでもあるミッドタウン・[…]

自費ではまず泊まらないような場所ですから、こうしてポイントを貯めることでラグジュアリーな体験が出来たことはとても良かったと思います。

貯めたポイントは航空系のマイルにも交換

貯めたポイントの使い道としては、上記のホテル宿泊以外にも、JALやANAなどのマイルに交換することもできます。

基本は3ポイントで1マイルですが、60,000ポイントをまとめて交換すると20,000マイルに加え5,000マイルのボーナスが付きます。

JALとANA両方のマイルに交換できるのは魅力的です。それ以外にも海外の航空会社も多数取り揃えておりますので、海外旅行の際に、よりお得な交換先を選ぶことができます。

飛行機のマイルも1マイル2円以上で利用できますから、クレジットカード100円利用で2.5%以上の還元率を享受できると言えると思います。こちらの方でもかなりの高還元率です。

年間150万円の利用でウェスティン・シェラトン等に1泊無料で宿泊

マリオットアメックス・プレミアムを年間150万円利用し、翌年もカードの利用を継続すると無料宿泊特典1泊1室分(交換レート50,000ポイントまで)がプレゼントされます。マリオットのホテルで利用できるので、ウェスティンやシェラトンといった高級ホテルにも宿泊できます。

5万ポイントで宿泊できるホテルの例としては、「無料宿泊特典利用例:ウェスティン都ホテル京都(8月の土曜日大人2名1室宿泊時の宿泊料金6万2290円・2022年7月12日調べ)」など5万円以上のホテルに宿泊することができます。

さらに、この無料宿泊にお持ちのポイント(最大15,000ポイント)と無料宿泊特典を合算すれば、交換レート65,000ポイントまでの無料宿泊に交換することも可能です。日付次第ではリッツカールトン大阪やセントレジス大阪といった、日本のマリオットでも最高クラスのホテルに実質無料で宿泊することができます。

この無料宿泊と上記のポイントで、年会費相当は余裕でペイできると思います。

スマートフォン・プロテクションで修理費を一部返還

マリオットアメックスに付随するスマートフォン保険「スマートフォン・プロテクション」は実際に私も使いました。

あわせて読みたい

アメックスのスマホ保険 スマホ保険とは アメリカンエキスプレスの高額年会費を伴うカードには、故障したスマートフォンの修理費用に対して保険金が受け取れる「スマートフォン・プロテクション」という制度があります。 事故発生時点[…]

とても使いやすく、スムーズに保険金振込まで行ける一方、払い込まれる金額は3万円が上限で、1万円は必ず自己負担するので保険としてはそこまで強いものではありません。

私はスマートフォンが壊れたときには他の保険に加入していなかったのでこれがあってよかったという感じですが、これがカード契約の決め手になることはなさそうです。

Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格の付与

マリオットアメックス・プレミアムカードを契約するとマリオットボンヴォイのゴールド会員が付帯します。

上記のような特典が付随しますが、リッツカールトンに泊まった際はお部屋のアップグレードはありませんでしたが、チェックアウトは13時まで遅らせてくれました。

アメリカン・エキスプレス特有のカードの使い心地

あとはマリオットに限らずアメリカン・エキスプレスのカードの使い心地はかなり良いと思っています。

  • ブラックの券面がオシャレでカッコイイ
  • 高額決済もスムーズにできる
  • 不正利用対策もバッチリ(返金してくれる)
  • アプリも使いやすい
  • コールセンターがフリーダイヤルかつ対応が丁寧

上記の点において他のカード会社とは一線を画しており、この使い心地の良さを享受するために年会費を払うという意識もあります。

マリオットアメックスのデメリット・微妙な点

基本的にはメリットがデメリットを上回っていると思いますが、以下のデメリットが挙げられます。

  • 年会費が高額(49500円)
  • アメックスはVISAマスターと比べて使えない店舗が多い
  • 年間150万円決済しないと無料宿泊を享受できない
  • スマートフォンプロテクションの1万円自己負担が渋い
  • ホテル宿泊の必要ポイントは基本的には増える一方

デメリットにまず挙がるのは年会費。旧SPGアメックス(34100円)と比較しても年会費はかなり高くなっているので、このカードを契約するのには少し勇気が必要かと思います。

また、国際ブランドがアメリカンエキスプレスなので店舗などで使えないお店がVISA・マスターカードに比べると多いです。とは言えアメックスは使いやすいですし、都内で生活する分にはそんなに多くもない印象です。

年150万円決済に関しては、この年会費を支払う方であれば年150万円決済はそこまでハードルではないと思います。しかしながら、旧SPGアメックスは年会費の決済だけで1泊無料がついてきたので、他のカードをメインにしている方などにとっては少しハードルになりそうです。

スマートフォンプロテクションがあるのは嬉しいですが、一方で1回の故障あたり1万円の自己負担は必須になるので、少額の故障では自己負担の割合が高く、一方で保証は3万円までしかされないので高額の故障にもカバーできない。ないよりは良いものの中途半端な印象はぬぐえません。

また、円安や海外旅行需要の復活によって、マリオット系列をはじめとした外資・高級ホテルの宿泊費は上がる一方となっています。宿泊費が上がればポイントで宿泊する際の必要ポイントも上がっていことが予想されます。そのため年々享受できるメリットは目減りしていく可能性があります。

まとめ

この記事では「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」の紹介をいたしました。

  • ウェスティン・シェラトンなどのホテルが好き
  • ポイントでリッツカールトンなどに泊まりたい
  • 高還元率で航空系マイルが獲得できるクレジットカードが欲しい

などといった方にオススメしたいクレジットカードです。1年間メインでしっかりと使えば必ず年会費以上はペイされるカードだと思います。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPG)はMarriott Bonvoy アメリカ…