令和の怪物、ついに一軍のマウンドへ
2019年の千葉ロッテマリーンズドラフト1位選手で、最速163キロ、「令和の怪物」と呼ばれている佐々木朗希投手が5月16日の西武戦で一軍初登板・初先発を果たしました。
佐々木朗希投手は今年のオープン戦でプロ初登板を果たしました。その際の様子は以下の記事に掲載しております。
その後、シーズンは二軍でスタートした佐々木朗希投手ですが、二軍で5試合に先発し、20イニングで防御率0.45という圧倒的な成績を記録。
そのまま5月16日に一軍初先発の切符をつかみました。
この記事では佐々木朗希投手を観た感想を中心とした5月16日の試合の観戦記よなります。
なお、筆者はこの日午前中に冠婚葬祭に出席していたため、3回の表からの観戦になりました。ご了承ください。
「前の印象のまま」5回を投げ切った
ピッチングの大体の印象はオープン戦とは大きく変わりません。
力感のない美しいフォームから、常時150キロ以上のストレートを投げ込んでおりました。
今回も「軽く投げているんじゃないか」と感じるほどのしなやかさです。
驚いたのは「その感覚のままで」5回107球まで投げ切ったことです。
ストレートの最速は154キロで、3回まではすべてのストレートが150キロ以上。初めて140キロ台のストレートを投げたのも4回で、それでも149キロ。
5回にもストレートが「遅くても」147キロだったのは、やはり圧巻のパフォーマンスだったと言わざるを得ないでしょう。
今回は変化球も織り交ぜておりました。スライダーもフォークもコントロールにバラツキはありましたが、それぞれ良いボールもあったと思います。それぞれ140キロ前後で、緩い球は今後混ぜてくるのかなと思います。
既に能力は足りてるし、伸びしろも無限大
クイックとか、守備力とか、課題はもちろんありますが、個人的には「全然悪くなかった。一軍でも勝てる水準にある」と思いました。
今日の失点もエラー、パスボール(記録はWPだけど)絡みですしね。
あと、佐々木朗希投手に言える課題のいくつか(クイック、配球など)は、この日スタメン捕手を務めた佐藤都志也選手にも言えると思います。2人ともまだ2年目なので、一緒に成長してほしいですね。
もちろんオリックス・宮城投手や楽天・早川投手のような成績を残せるとは限りません。
それでも、あくまでも今日負けたのはアンラッキーであり、投げ続ければ勝てる日も全然ありそうだなと。
もう能力値としては一軍ローテーションに足りうると思います。
それでも1回抹消し、二軍で調整・課題克服を挟めるあたりに今年のロッテの先発投手陣の厚みを感じますし、佐々木朗希投手にはより一段、二段、それ以上の上澄みが見込めるでしょう。
あとは、個人的には田中将大やダルビッシュ、大谷翔平や山本由伸、菅野など(敬称略)はストレートをもっと「押し込む」「手元で力が入っている」ように投げていて、そこは佐々木朗希投手のフォームとは少し異なる印象を受けました。
このへんは筋力や腕の使い方次第な気がしているので、同じく佐々木朗希投手の伸びしろかなと思います。
いずれにせよ、間違いなく怪物です。
求められているものが異常に高い中で、様々な人の期待に応え続けている姿はまさに「スーパースター」。
心身共に19歳とは思えないステージにあると思います。
個人的にはインタビューのコメントの節々に頭の良さも感じられるのも推したいポイントです。
コンコースに人がいない…
私自身、この日は試合開始に遅れて3回の表・佐々木朗希投手が登板している間にZOZOマリンスタジアムに到着しました。
着いて驚いたのは「人がいない」こと。
球場外周の飲食店にも、球場内のコンコースにも、普段は試合中にも賑わっているのですが、お客さんが全然いないのです。本当に数えるほどしかいなかった。
みんな、佐々木朗希投手を観ているのです。これは凄まじいと思いました。
「客が呼べる選手」とは、まさにこのことなのだろうと、身をもって感じました。
現人神・マーティン
今日のマーティン選手は神がかっていましたね。
1打席目のホームランは完璧な当たり。3打席目のホームランは少し鈍い当たりで、「これで入るのか」という感じでした。さすがのパワーで佐々木朗希投手を援護してくれました。
また、守備でも唐川投手が捕まった8回に好守備を連発し、ランナーの進塁は止めるわ長打級の当たりをスライディングキャッチで防ぐわで、大車輪の活躍でした。
また、守備でも唐川投手が捕まった8回に好守備を連発し、ランナーの進塁は止めるわ長打級の当たりをスライディングキャッチで防ぐわで、大車輪の活躍でした。
現人神・マーティン。海浜幕張駅前に銅像を建てましょう。大仏でも良いくらい。
ドラフト1位、ドラフト1位、ドラフト1位
今日のマリーンズの継投リレーは
- 先発:佐々木朗希(2019年ドラフト1位)
- 2番手:鈴木昭汰(2020年ドラフト1位)
- 3番手:ハーマン
- 4番手:唐川侑己(2007年ドラフト1位)
- 5番手:益田直也
と、ドラフト1位が3人も並ぶ豪華なリレーでした。
唐川侑己投手が捕まって佐々木朗希投手の勝ち星が消えてしまったのは残念でしたが、観ていてワクワクするリレーでした。
2019年ドラフト3位・2位・1位
また、今日は
- 8番:高部瑛斗(2019年ドラフト3位)
- 9番:佐藤都志也(2019年ドラフト2位)
- 投手:佐々木朗希(2019ドラフト1位)
と、2年目の選手が3人並びました。野手では安田選手をはじめ山口・藤原選手、投手では鈴木投手や河村・土居投手など、今のマリーンズは若手選手も大きな原動力です。
他にも二軍では2019年ドラフト4位の横山投手も好投してますし、引き続き若い選手も活躍してほしいと思います。
引換券、功を奏す。行ってよかった
今回の座席は2020年の引換券が余っており、それが新型コロナウイルスにより有効期限が2021年の5月まで延長されたので、それを行使してチケットを得ました。
しかしながら、緊急事態宣言・まん延防止宣言の影響でマリーンズのチケット販売は5月10日でいったん打ち切りとなりました。
それを聞いた私は急遽、10日に、16日の券と引き換えることにしました。使わないと紙屑になってしまうので。
私自身は冠婚葬祭のため試合開始に歯間に合わないものの、石橋貴明さんが始球式を務めることもあり、佐々木朗希投手の登板が予想されておりました。
なので、引き換えるならここだなと。それが功を奏しました。ありがとうございました。
ZOZOマリンへは、来週も行きます。
予定では田中将大投手や、千葉県・木更津総合出身の早川隆久投手が投げますので、とても楽しみです。