ディズニーランドがアルコールの提供を始めた
「ディズニーランドがアルコールの提供を始めたらしい」
と聞いて、
「うおおおおお!!! \(^o^)/ 」
となった貴方は立派な酒飲み。
私もかねてから「ディズニーシーは居酒屋」だと思っており、行くたびにビール3杯は飲んでいる。
東京ディズニーランドにてスタートしたアルコールの提供は、店内飲食、かつ4店舗限定での提供で、「テスト販売」という形なようだ。
コロナ禍で減りに減った売上を取り戻すべく、客単価を引き上げる一手であると思われる。
アルコールが提供されるレストランは
- イーストサイド・カフェ
- れすとらん北斎
- ブルーバイユ・レストラン
- ザ・ダイヤモンドホースシュー
の4種類。うち前2つは客単価2000円くらいレストランで、後ろ2つ(ブルーバイユ、ダイヤモンド)に至っては客単価が4000円を超える。
いわば、「高価格帯」のレストランに導入したわけだ。
ディズニーシーのような「チキンを食べながら外でビールを飲む」といったことはできない。
少々残念ではあるが、まだ「テスト販売」なので、本格的に導入されるようイチ消費者として貢献してきた。
イーストサイド・カフェでビールを飲む
アプリからレストラン予約を見続け、うまく空席を確保できたのが「イーストサイド・カフェ」だった。
ここはパスタのコースを提供する店で、ビールとワインを提供し始めていた。また、期間限定でスパークリングワインもあった。
ビールは1杯780円。ディズニーシーは紙コップではあるが、1杯620円なので、だいぶ高い印象を受ける。
比較対象に良さそうなのが野球場で、東京ドームが1杯800円、明治神宮野球場とZOZOマリンスタジアムが1杯750円だ。
ビール自体は「美味い」
金はかかるが、「今日はビールを飲みにディズニーランドに来たんだ」という強い思いを持ってビールを2杯注文した。2人組でビール2杯、店員もまさか「私が2杯飲む」とは思っていなかっただろう。
お腹がいっぱいだったのでパスタはやめ、ティラミスを一緒にオーダーした。すると、店員の気配りで連れが頼んだパスタセットの「デザートセット」としてティラミスをオーダーしなおしてくれた。
(ティラミスは単品で660円、セットだと500円)
東京ディズニーリゾートは「キリン」がスポンサーのため、内部で提供されるビールはキリンビールになる。
イーストサイド・カフェでは「キリン一番搾り」が提供された。
食事と一緒にビールが来た。
見た目は「割と綺麗」。
頼んだ2杯で泡の仕上がりに差があるので完ぺきとは言えないが、概ね綺麗だと思える。
グラスにも少々気泡ができているが、ビールを強みとしていない飲食店としては十分合格点と言えるだろう。
グラスも清潔なので、雑味もない。
「普通に美味しいビール」だと思う。
特筆することもないのだが、ここまでたどり着けるお店が多くないという苦い実情もある。
「ビールを飲む」ことを想定していない
イーストサイド・カフェに関して何より気になったのがフードメニュー。
「テスト販売」なので、仕方ないが、デザートを除くとフードメニューはパスタセットかコースの2種類で、正直酒飲みには1ミリも魅力的に感じない。
「れすとらん北斎」のメニューもすべてご飯を含むセットで、そのほかの2つのレストランはコースの単価が一気に上がる。
骨付きソーセージやギョウザドッグなど、飲み歩き・食べ歩きを十二分に楽しめるディズニーシーに比べると明らかに物足りない。
さらにビール1杯780円は高い。なぜシーよりも値段を上げるのか。
コロナ禍で制限もあるだろうが、「もう少しできるだろ」と思った。
先述のイーストサイド・カフェも、ワインを少し飲むくらいならいいのではないかな。少なくともビールを3,4杯…ではない。飲んだけど。
一方でディズニーランドにはテリヤキチキンレッグをはじめ、パーク全体として「お酒が進む」フードはたくさんある。ポップコーンだってそうだ。
現状のままだと、「酒が飲みたいならシー」という考えは覆りそうにないと感じた。
ただ、この話は「テーマパークとしての設計思想」から始まるので、そもそもディズニーランドがお酒の美味しいテーマパークを目指すべきなのかは微妙なところだなとも思っている。