大樹生命の保険「ドリームフライト」を解約した話(豪ドル建て,三井生命)

大樹生命「ドリームフライト」とは

大樹生命は三井生命が名義を替えた会社です。

その中の保険「ドリームフライト」とは、いわゆる「貯蓄型の生命保険」です。個人年金保険とも言います。

毎月掛け金を設定して、それを豪ドル建てで積み立てていくという保険です。保険という名前ですけど、一般に言う保険要素は全くなく、年金要素だけになります。

20年、30年の長期スパンでお金を預けてるとお金が増えますよ~という趣旨ですあり、それ以上でもそれ以下でもないです。

この記事では保険の中身は重要ではないので、あとはリンクを掲載するにとどめます。

【リンク】大樹生命保険株式会社:ドリームフライト

今は新契約の取り扱いを停止しているそうです。もうこの利率すらも維持できなくなったかもしれませんね。

そもそも加入した理由

新卒の時に三井住友銀行に定期預金を作りに行ったら巧妙に勧められて、よく分からないままに入ってしまいました。

定期預金の括りかと思ったら全く違った商品だということに気づいたのはだいぶ後ですね。
ちなみに定期預金は親に「天引きで貯金しろ」って言われたので作りに行ったんですけど、結果から言えば貯金できるどころか損しましたからね。

自分の認識の欠如と店舗の悪質性を今でも恨んでいます。ちなみに、ついこの前も三井住友銀行に会社の用事で行ったら年金保険勧めて来ましたから。

新卒社員に言いたいことがあるとすれば、「メガバンの窓口には行くな」ということですね。知らないうちに色んなものを勧められる羽目になります。

加入後4年で解約した・損した金額

加入してから4年間で96万円ほど積み立てていました。

解約返戻金が89万円だったので実質7万円損しましたね。元本割れです。

ホントに入らなければよかったです。

解約の手続き

電話したら申込用紙を送ってくれてそれを返送したら2週間くらいで解約返戻金が振り込まれました。

特に引き留めもありませんでした。

解約した理由

「手元に現金で100万円欲しかった」

最大の理由が「手元に現金で100万円欲しかった」というものです。手元に100万円置いておいたら人生楽だろうなと。

あとは引っ越しや大規模な歯科治療で手元のお金がない状態だったので、より一層手元に現金を置いておきたかったのです。

資金拘束を嫌った

動かせない場所に貯金することを嫌いました。

ちょうど歯の治療に100万円近く使った時に少し困ったので、保険のお金があれば困らなかったのかなと思うと、動かせない場所に貯金するのはあまり得策ではないかなと感じました。

保険について考える時間が無駄

この数年、保険に入る意義・是非みたいなことを常に考え続けていました。そこに割く時間や精神が無駄なんじゃないかと思っていました。

数万円損しても、それで数十年考えなくて済むなら、早めに損切りしておこうかなと思いました。

興味もない豪ドルに精神の1%でも奪われるのも無駄ですし。

満期まで入ってもそんなに得しない

私が入ってた生命保険「ドリームフライト」はオーストラリアの国債に投資することで運用し、増やしていくものでした。

そもそも(忘れたけど)返戻率も大して高くないうえに、返戻率は10年ごとに切り替わるのですが、オーストラリア国債なんて儲かりませんから、どうせ返戻率は下がる一方だなと。

実際、新規の申し込み終了してるんで、このへんは自明な気がします。

保険料控除も微妙

生命保険料控除もあり、それで税金が安くなるんですけど、いくら掛けても所得税は4万円しか所得から控除されませんので、ショボいですね。

その上、掛け金も月に1万5000円以上なので、所得控除のメリットも上手く使えていない印象でした。

iDeCoや小規模企業共済であれば、掛金すべて所得控除になりますから。

他の制度の方がいい

iDeCoや小規模企業共済なら掛金が全額所得から控除されますし、特にiDeCoは自分で選んで投資信託を買うスタイルなので返礼率も比較にならないほど高くなる可能性があります。

ある程度のリスクを織り込んでもiDeCoに突っ込んだ方が良いかなと。

そして、その前につみたてNISAをやるべきだと思いますし。

他の制度で蓄財をした方が、使い勝手も良いですし実際のリターンも高くなる可能性が高いのです。

豪ドルが騰がった

楽天証券

私が保険に加入した2017年の6月以降で、何番目かにあたるくらいに豪ドルの値段が高騰しました。なので2021年の5月で解約してしまいました。

豪ドルが高いうちに解約した方が得ですからね。

これよりも騰がる可能性はありますけど、それはもうギャンブルになると思ってとっとと損切りしました。

10年待てば良かったか?

ちなみに10年間積み立て続けると元本割れしなくなる制度で、10年にかけて解約返礼率が上がっていくので、もう少し待ったりして損しなくなるようにしても良いかなと一瞬は考えました。

しかし、早いうちに回収して投資に回したり、手元に現金を置いておいた方がメンタルヘルスにも良いと思ったので早めに解約しました。

あと、解約したいタイミングで長期的に豪ドルが下がったらみたいなことも今後考えたくなかったので。

解約した感想

結論から言えば、解約して最高でした。

まず、手元に100万円あるっていうことが相当メンタルヘルスに良いです。手元に100万円あることが、他の蓄財も加速する気がします。

もちろん、急な出費にも耐えられるので安心です。

あとはもおう保険のことを考えなくて良いというのも大きいです。憑き物が取れた感覚です。

損した7万円は4年間掛け捨ての保険に入っていたと思うことにすれば精神のつり合いはギリ取れます。