新設・沖縄アリーナに行ってきました
4月28日に開催されたBリーグ「琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツ」を観戦しに、沖縄アリーナに行ってきました。
沖縄アリーナは2021年4月に利用が始まった、まさに「できたてホヤホヤ」のアリーナです。
最大1万人が収容可能(バスケットボール開催時は8000人)の本施設はエンターテインメントの興行を第一目的に作られており、メインに利用されるBリーグにおいては「夢のアリーナ」と呼ばれております。
Bリーグの今季(2020年10月~2021年5月)においては
- そもそも沖縄アリーナでの開催試合数が少ないこと
- それに加えて、コロナ感染事象で試合数が減少したこと
- うち千葉戦2試合は突発的な開催であったこと
- 収容率が50%未満に制限されていること
等の事情から、今季中に沖縄アリーナを体験できるアウェイブースターというのは稀有な存在なのかなと思います。
この記事では、プロ野球ファンかつBリーグファンである私の目線で、アウェイとして訪れた沖縄アリーナの紹介と感想を書いていきたいと思います。
この記事にすべて詰め込むようにしました。
長くはなりましたが、そのぶん情報量は豊富になったと思います。写真もいっぱい掲載しています。
この記事を通じて、少しでも「夢のアリーナ」の雰囲気が伝わればと思いますので、ぜひ読んでみてください。
【※ご時世的なエクスキューズ】
今回の旅行は1人で、最小の会話(タクシー運転手くらい)で、感染拡大には細心の注意を払って行いました。
最初に結論
ざっくりした感想は以下のような感じです。
- とにかくすごい。感動した。
- 「バスケットを観る・楽しむ」アリーナであり、他の会場と全然違う。全然違う。
- オリオンビールと唐揚げで無限にいけます。
- Bリーグのアリーナとして国内に比較対象がない。
- まだプレオープンの面があり、今後の進化が楽しみ。
- Bリーグのポテンシャルが見えるアリーナ。
そもそも、「新設のプロスポーツ会場」に行く機会自体がほとんどないので、めちゃくちゃテンションが上がりました。
すぐにでも2回目行きたいです。てか、毎週行きたいです。
では、本編に入ります。
とにかくすごい。「これが夢か」「これがNBAか」
これが「夢のアリーナ」かと。
まさに夢の中にいるような気分でした。
バスケットボールの会場で、これほど感動したのは初めてです。
天皇杯決勝のさいたまスーパーアリーナ、Bリーグチャンピオンシップファイナルの横浜アリーナも訪れたことがあり、どちらも規模では沖縄アリーナを上回ります。
しかし、「バスケットボールを観るために作られた」沖縄アリーナの方が完成度の高さと迫力を感じました。
Bリーグにおいて、(試合展開を除いて)これほどまでにバスケットを面白く観戦できたことを知りません。
既存のアリーナとは完全に別物。
NBAのアリーナに行ったことがない私としては、多くの方が「まるでNBAだ」と言っていたことで逆説的に「NBAのアリーナはこんな感じなのか」と思いました。
NBAはこれの2倍以上の規模ですから、どれほどすごいのでしょう。
沖縄アリーナの「すごいポイント」
沖縄アリーナは本質的には「バスケットを観るのが楽しい」アリーナでした。
ここからはその仕掛け、沖縄アリーナの優れていると感じた部分をお話しいたします。
シンプルな配色・シックなデザイン
まずは内部の配色です。
アリーナ内の配色は黒色・紺色がベースになっており、全体の色数も押さえられています。
中にいてとても落ち着いた印象・荘厳な印象を受けます。
広告も看板はなく、モニターでの掲出に限られているので、ガチャガチャした印象を受けません。
とても美しいアリーナだと思います。
「明るい」
当然、バスケットボールを観るに適切な照明を選んで設置していると思いますので明るくて観やすかったです。
私は写真に詳しくないのですが、ほぼ写真のプロと言ってよいであろう、千葉ジェッツの広報さん的にも明るくて写真が撮りやすかったそうです。
多種多様な座席で、特に「スイート席」が充実
沖縄アリーナはとにかく「座席の種類」が多いです。
ZOZOマリンスタジアムや横浜スタジアムなどは、既存のスタジアムに改修を重ねて多様な座席を揃えるようになりましたが、沖縄アリーナは最初からそのような座席を備えており「さすが最新のアリーナ」だと言うべきだと思います。
スタンダードなスタンド座席も座りやすく、使いやすい
まずは多くのお客さんが座るスタンド席の紹介です。1~2階部分は「アリーナ席」と呼ぶそうです。
隣との幅、および前後の奥行きも広めに作られており、座りやすかったです。
当然ドリンクホルダーも各座席にありました。有難い限りですね。
座席の傾斜が高く、コートが近くに感じる
4階部分、野球場でいう「2階席」は「バルコニー席」と言われます。
沖縄アリーナ全体にも言えますが、特にバルコニー席は「傾斜が高い」と思います。
全体がコンパクトなつくりをしていて、「平面に広い」のではなく「立体・上下に大きい」アリーナとなっておりますので、バルコニー席の後ろの方であってもプレーが観やすいアリーナだと思います。
八角形のすり鉢状で傾斜が大きくコンパクトなつくり…というと日本武道館を思い出します。
武道館もコンサートで行くとステージが近く感じるのですが、それと同様に沖縄アリーナもコートが近く感じる場所だと思います。
多種多様。充実したスイート席の数々
沖縄アリーナ、特に「高単価」な座席が充実しておりました。
アリーナ席いちばん上の部分が、革張りのシートや、モニター・テーブル付きの個室などいわゆる「スイート」と呼ばれるような座席が多数ありました。
ホームのエンド側にも以下のようなガラス越しの座席がありました。
ホームエンド側の特別席には専用のバーカウンターがあるそうで、にぎわっておりました。私も利用したかったのですが…係の方に確認したら、特別席専用でした。残念!
異常な数のビジョン ・モニター が演出を華やかに
とにかくビジョン・モニターの数が半端ないです。
下ツイート内の動画だけでも、相当な数のモニターがあることがうかがえます。
これらのモニターが試合前・試合中の演出をより一層派手・華やかなものにしてくれます。
510インチ!超巨大4面モニター
圧倒的なインパクトを誇るのは中央にある4面のビジョンですよね。
これはなんと510インチもあるそうです。510インチって…笑
対角線ごとにモニターの大きさ(縦横比)が異なります。
そのため、試合中はエンド側のモニターには試合映像に加えて得点、出場選手の成績が表示されておりました。
とにかく大きいのと、それでいて映像の発色がとても綺麗です。
すべてのビジョン・モニターの発色がきれいなので、それをすべて使った演出をするときは、 まるで夢の中にいるようです。
一周250メートルのリボンビジョン
アリーナ一周をぐるりと囲むリボンビジョンもあります。全長は250メートルだそうです。
マリンスタジアムや甲子園球場の内野にはありますが、これが一周あるのはすごいと思います。
試合中には得点などが表示されますので、演出面だけでなく、観客のバスケットの観やすさにもつながります。
そのほかにもモニター盛りだくさん
沖縄アリーナには他にも多くのモニターがありました。
観客席の入り口のゲートを示す表示もモニターです。
あとはホームのエンド側1階の「車が入るゲートの上」、その上の「縦長の柱」もモニターになっていました。
柱にはこうして、出場選手のスタッツが掲載されており、試合観戦の一助となりました。
雰囲気もとてもよく、最先端を感じます。
こうしたモニターの数々は普通であれば「看板」になると思いますが、こうしてモニターを置くことで
- アリーナの景観の美化
- 広告商品をフレキシブルに運用できる
といったメリットがあります。
前述にもありますが、「看板でゴチャゴチャしていない」ので、沖縄アリーナの内部はとてもスッキリとした印象があるのです。
60台のカメラを使用した「4D REPRAY」
リボンビジョンと同様に、アリーナを一周囲うように60台のカメラが配置されています。
これらのカメラはコンピュータで制御し、撮影された映像を高速処理し、試合中にリプレイ映像を掲出することができます。
実際に試合中に流れておりました。
余計なスペースがない、余計なものがない
これだけ座席・ビジョンモニターがある沖縄アリーナですが、バスケットが観やすかった仕掛けのひとつは「視界に余計なものがない」ということです。
まずは余計なスペース。
Bリーグのアリーナでは座席配置がいびつであったり、座席が敷き詰められれずに空洞ができている場所が多く見られました。
沖縄アリーナは座席も専用に配置されているので余計なスペースがありません。
次に広告。Bリーグのアリーナだけでなく、プロ野球も含めて会場には広告の看板があらゆる箇所に置いてあります。
Bリーグではゴールや付近に広告が多くあり、それが視界に入ることで観戦の体験価値を下げてしまうこともあります。
沖縄アリーナは広告をビジョンモニターに集約しており、ゴールポストやショットクロックなどに広告もありません。
また、ゴールもショットクロックもクリアなものを採用しております。
そのため視界がスッキリとしており、バスケットが観やすいと感じました。
(Bリーグとソフトバンクの広告看板だけあった)
大型のフードラウンジがアウェイ・エンド側に
アウェイ・エンド側のアリーナ席(1階2階席)の最上部にはフードラウンジがありました。
ドリンクから唐揚げ、ナチョスといったおつまみメニューからホットドック、さらにはおでんまでありました。
今までのBリーグのアリーナと異なってキッチン設備が常設してありますので、あらゆるグルメを提供できるのが良いですね。
今回は収容人数が4000人ということもあり、そこまで混雑しませんでした。
フードラウンジ前のカウンターで立ち飲み
フードラウンジ正面、スタンドに面しているところが、カウンター式のテーブルになっております。
最終的には立見席の方がここで見るのかな…?
ここも観やすくて良いんですよ。
フードラウンジの目の前なので、ここでビールとフードを買ってここで試合を観ながら飲み食い…なんてのも最高です。
ドリンク・唐揚げ等はコンコースでも
また、ドリンクと唐揚げなど一部のフードメニューが買えるショップが、コンコース内にいくつも設置されておりました。
そのため、アウェイのエンド側が遠い方でも、こちらで気軽にドリンクを買うことができます。
オリオンビールと唐揚げが美味い
ドリンクもフードもオリジナルの紙容器に入っておりました。
オリオンビールはカワイイ紙コップに。キンキンに冷えておりました。
いちばん美味しかったのが唐揚げ「キンから」!あまりにも美味しくておかわりして2カップ食べてしまいました。
あとは「アリーナチョス」とホットドックを購入。ビールは5杯も飲んでしまいました。
どれも容器が可愛かったです。
その他行った場所
威圧感あふれる正面の外観
北谷にあるアメリカン・ビレッジに停まっているタクシーに乗って10分ほどで沖縄アリーナに着きました。
タクシーの車窓から徐々に見えてくる沖縄アリーナに…震えました。
まずは正面の外観です。とにかくデカい、デカいです。
「これが夢のアリーナか」と、いきなり面食らってしまいました。
正面が広場となって開けており、周囲に高い建物がほとんどないためアリーナ自体の威圧感を感じます。
私が訪れた時間はまだお客さんも殆どいなかったので、静寂が建物の威圧感を増幅させていたと思います。
ちなみに夜はこのようにライトアップされます。
千葉県のプロ野球場であるZOZOマリンスタジアムに似た印象を受けました。
アリーナの外を一周してみた
アリーナの外周を歩いてみました。
一応一周することができましたが、選手の駐車場?のような場所もあるので、あまり歩いてよい訳ではない気がしました。笑
アリーナの裏側はこのような感じで、前のホームアリーナであった沖縄市体育館があるコザ運動公園と繋がっております。
今は出来る雰囲気でもないですが、今後は外周にもステージや屋台などが並んだら、活気あふれてもっと良い空間になるのではと思います。
ショップがイケてる、グッズがカッコイイ
アリーナの1階正面にはグッズを販売するショップがあります。
レジの上には一面モニターがあったり天井の骨組みがむき出しになっていたり…と、とてもオシャレな内装をしております。
琉球ゴールデンキングスはグッズもとてもカッコイイですよね。
私はこの「OKINAWA」と書かれたアンダーアーマーのTシャツに一目惚れしてしまい、買ってしまいました。
あとはショップの一角にあるこのスペースは面白かったです。
アリーナの写真と、アリーナで使われている全シートの「椅子」が置いてありました。
もちろん座れますし、記念写真を撮ることもできます。いちばん右の革張りのシートはVIP席で使われているものでしたね。寝ちゃいそうなくらい、座り心地が良かったですよ。
あとは選手が実際に使っているであろうロッカーもありました。
というわけで見て楽しい・買って楽しいイケてるショップでした。グッズもチームのものから沖縄アリーナのもの、沖縄県の民芸品まで多数取り揃えておりました。
おそらくBリーグでは最大規模ですし、むしろ国内で比較対象となるのはプロ野球のチームなどです。
入口
アリーナの入口は2階中央に集約されております。
また、1階にはシーズンシート用の入り口が別途ありました。
こちらはVIPも利用するものになると予想できます。
広々としたコンコース
コンコースは広々としておりました。
キッズスペースもありましたので、お子様連れも安心かと思います。
行けなかった場所
なるべくすべての場所を行くようにしましたが、持っているチケットの関係で行けなかった場所があります。
まずはスイート席エリア全般です。特にホームのエンド側のエリアには専用のバーカウンターがあり、色々なお酒を頼めそうでした。遠目にウイスキーのボトルがたくさんあるように感じました。
あとは1階のバスケットコートを模したラウンジのエリアです。
こちらもシーズンチケットを買った人しか行けないエリアとのことでした。
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